説明
MEXICO / Mayan Harvest Women’s Group
メキシコ マヤンハーベスト・ウィメンズグループ
<メキシコのコーヒー事情>
メキシコのコーヒー生産はほぼ小規模な生産者によって行われています。小規模であるために、トレーサビリティの確保が問題となることがあります。また、多くがアメリカへ輸出されるため、他の地域ではあまり見かけることがありません。今回のロットは米国本社の「ROYAL COFFEE」を通すことで入手できました。当店としてもメキシコのコーヒーは初めての経験です。
<マヤンハーベスト・ウィメンズグループ>
マヤンハーベスト・ウィメンズ グループは、メキシコのチアパス州ベラビスタ市内の168の家族経営の小農園からコーヒー豆を調達しています。
グループの代表のロサルバは、小さな農地(平均 5 エーカー)の生産者がコーヒー豆を高値で売れるよう支援することに力を注いでいます。彼女は、自らアメリカのベイエリアに直接輸出することで、コーヒー豆のトレーサビリティを確保するとともに、中間マージンを排することで高い収益を確保しています。また、流通上のさまざまな無駄を排除し、コスト削減策を講じて生産性の向上に努めています。これらによって、コーヒー生産者は収穫物を高値で買い取ってもらうことができ、生産環境に再投資することができるようになり、ひいては家族の生計を向上させることができます。
マヤンハーベスト・ウィメンズ グループがコーヒー豆を輸出したのは今年が初めてです。マヤンハーベストのトレーサビリティ・システムと、女性に直接還元されるプレミアムの向上により、このコーヒーは女性たちの働きを認め、女性たちに経済的な自立をもたらします。
<コーヒー焙煎について>
品種は、ブルボン、カツーラ、カチモールと一般的ですが、粒径の分布が極めて幅広く(大きな豆と小さな豆が混在している)、また密度は低めです。このような場合、コーヒー豆の中心まで十分に、そして均質に加熱することが難しいため、浅煎りは困難です。そのため実際は中〜深煎りにすることが多いでしょう。
しかし、そこを浅煎りにするのがクリヤコーヒーです。
中心まで十分に熱を届けるために初期火力を考えられるだけ最大にした上で、中盤以降は低温長時間焙煎。この相反する行為を実現するために、生豆の水分量の調整を行い、さらにこれまでにないほどダイナミックな火力調整行いました。狭いストライクゾーンを射抜くための大胆で繊細な焙煎です。
そうして見出したマヤンハーベストのフレイバーは、グレープフルーツやパイナップルのジューシーな風味と、温度が下がった時に感じるバターやミルクのような丸みを帯びたマウスフィールと甘みが素晴らしい。苦労の甲斐があります。
「メキシコ、なかなかいいじゃん」と言っていただけると幸いです。
~Flavor profiles~
Pineapple, Grapefruits, Dates, Nuts, Butter, Milky mouthfeel
Region | La rinconada, El progreso, Unión progreso, Barrio montaña and Bella Vista, Chiapas, Mexico |
Processing | Fully washed and dried in the sun |
Variety | Bourbon, Caturra, and Catimor |
Elevation | 1550-1650m |
Roast Degree | <whole bean> Agtron Gourmet Scale : 65 Medium Light ( SCAA ) <ground> Agtron Gourmet Scale : 96 Extreamly light ( SCAA ) |
Roasted by | Diedrich IR-2.5 |
Importer | ROYAL COFFEE |