Description
TANZANIA / Finagro Estate / Peaberry
タンザニア フィナグロ・エステイト ピーベリー
フィナグロ・エステートは、タンザニアのカラトゥ地区にある 600 ヘクタールのコーヒー農園です。世界最大のカルデラであり、ユネスコ世界遺産に登録されているンゴロンゴロクレーターの縁に位置します。
フィナグロ・エステートはレインフォレスト アライアンス認証を取得しており、コーヒーを栽培しながら、自然と景観の保護を大切にしています。マカダミアナッツや蜂蜜なども同時に育て、また、作業員に仮住まいを提供し豆類を栽培するための土地も提供しています。豆類は空気中の窒素を土壌に固定するため、作業員にも土壌にも利益のある作物です。
フィナグロ・エステイトのコーヒーは、微気候や栽培品種ごとにブロックに分割されており、オーナーのヴォホラ兄弟と850人の収穫スタッフによって適正に管理されています。ヴォホラ兄弟は、その規模と専門知識を活かして、多様な生産処理を行うことでも知られています。主にケント(インドで最初に栽培されたブルボン種)を栽培し、さらにSL-28とSL-34、その他の新しいケニア種も栽培しています。
このロットは、摘み取った後 24 時間コーヒーチェリーを発酵させ、その後、果肉を取り除いた上で36~72 時間発酵させ、3 日間日陰で乾燥させ、さらに 1 週間直射日光の下で乾燥させて仕上げます。
ピーベリーとは形状が丸いコーヒーのことです。通常は、楕円形を半分に切った形で、フラットビーンと呼ばれる平らな面を持っていて、それらが二つ向かい合い一つのコーヒーチェリーを形作ります。ピーベリーは一つの豆の状態で丸く成長したものです。コーヒー豆全体の中でピーベリーの割合は低いため、収穫量としては少なく、とても希少なもので、一般的に高価格で取引されます。タンザニアは、ピーベリーの商品化をいち早く進めた国でもあります。
ピーベリーは、形状が丸いため、焙煎時の熱伝導が均質に行われるため、一般的にカップの焦点が合って鮮明になると言われています。但しこれは、伝導熱を主体とした焙煎の場合の話です。当店のDiedrich Roasterのように反熱風式焙煎機でしかも熱風依存割合の高い焙煎機の場合は、それほど影響はないように思います。粒径は比較的小さいのですが、形状が球形だと外側から中心までの距離はフラットビーンに比べて倍になるわけですから、むしろ、粒径の割には熱伝導に時間がかかるとも考えられます。
そのため、当店の焙煎では、現実の粒径よりも大きいサイズのコーヒー豆にするような焙煎方法を採用しています。初期の火力を比較的強くし、ドラム内の過熱水蒸気が高い状態でやや引っ張るイメージです。
さて、ピーベリーの特性を活かした焙煎により生まれるその風味はどうでしょうか?
クリーンで、スムースなマウスフィール、そしてヨーグルトのような風味と酸を感じるのは珍しい特性です。フルーツとしては、洋梨やメロンなどがイメージできます。
~Flavor profiles~
Yogurt, milk chocolate, melon, pear, clean, smooth
Region | Karatu District, Arusha Region, Tanzania |
Processing | Fully washed and dried in raised beds |
Variety | Bourbon (N39), Kent, SL-28, and SL-34, TACRI, Ruiru-11, Batian |
Elevation | 1600 – 1800m |
Roast Degree | <whole bean> Agtron Gourmet Scale : 68 Medium Light ( SCAA ) <ground> Agtron Gourmet Scale : 89 Very Light ( SCAA ) |
Roasted by | Diedrich IR-2.5 |
Importer | Rpyal Coffee |